東京保健科学学会 設立総会

平成10年9月30日、本学大視聴覚室において「東京保健科学学会 設立総会」が行われました。学外から25名、学内から27名(本学教授)の評議員が原案どうり承認され、理事長に米本恭三学長が選出されました。

第一回東京保健科学学会学術集会は、学術集会会長米本恭三のもとに、平成10年12月12日、13日の両日、本学で行われます。また学術雑誌「東京保健科学学会誌」が発行されます。詳細が決まりましたらこのホームページでもお知らせします。


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<設立総会>挨拶及び設立準備説明 米本恭三


 はじめに、設立総会にお忙しい中お集まり下さった発起人及び本学教員の皆様に心からお礼を申しあげます。

 最初に、簡単に本学の沿革を申し上げ、設立総会に至った経緯について述べさせていただきます。

 本年4月1日に開学致しました本大学は、東京都における保健科学教育の長い歴史の上に誕生したものであります。前進である東京都立医療技術短期大学は12期生の卒業をもって閉じられますが、短大はその開学時に、戦後から続いた都立新宿看護専門学校、都立府中リハビリテーション専門学校、都立診療放射線技師学校の教育を引継いだものであります。

 ご存じの通り、看護学、理学療法学、作業療法学、放射線学の4学科を要する私共の保健科学大学は、都民の保健医療の向上と福祉の増進に寄与できる保健医療職及び専門分野における将来の指導者、研究者の育成を基本理念としております。従って、すでに大学院設立へ向けた取り組みが始まっております。

 ところで、この領域で活躍する方々の数は年毎に増え、数の上からは、次第に需要に近づきつつあります。しかし、都ならびに我が国における保健医療の向上と福祉の増進が呼ばれる今日、保健医療職の質の向上や指導者の養成は急務となっています。この社会の要請に応えて行くためには、本学の教育や研究を社会へ問うばかりでなく、大東京を中心とした保健医療職の学問の交流に寄与する場、つまり学会が是非とも必要であるという考えが、本学教員の大勢を占めるに至りました。そのご、準備が着々と進められ、6月の教授会では、発起人会、設立総会、及び学術集会の大筋の案が認められたのであります。

 先刻終わりました発起人会では、快速、役員人事等大切な事項が審議され、東京保健科学学会を発足させる母体が固まりました。

 ここに参集しておられる発起人の皆様以外は、本学教員であります。本大学に奉職する全教員がこの学会員として登録することになっております。文字通り、全学を挙げて取り組んでおります。また、前身の短期大学同窓会の会員は2000人を数え、先に述べました3つの都立専門学校の卒業生を加え、さらに多くの方々に本学会への参加をお誘いしているところです。

 本日、設立総会を迎えることができましたことを、皆様と共に心からお慶び申し 上げます。

 御多忙中のところ、心よくご来駕承りました発起人の皆様には重ねて御礼申し上げ、私のご挨拶とさせて頂きます。