第 9 回 日本保健科学学会学術集会

会員 各位

第9回東京保健科学学会学術集会のご案内

学術集会長 恵美須文枝 

 

 本学会は、保健医療の向上と福祉の増進に寄与することを目的に、平成10年9月に設立されました。これまでの5年間の学会誌の発行は、第5巻2号で総計16回を重ね、書棚のスカイブルーのスペースが次第に目立ってきました。この間、会員数は既に500名を越え、発足わずか5年目にして、学術団体としての認可を得られるに至っています。短期間のこのようなめざましい成長ぶりは、会員の皆様の本学会に対する期待の大きさと、活動エネルギーの大きさを示しています。第9回学術集会は、このような経過を踏まえつつ、過去3年間にわたって行われてきた年2回の学術集会開催の伝統をうけ継ぐべく、看護部会を中心に開催させて頂くこととしました。保健科学はもとより看護学は、実践科学として社会のニーズに沿った学問の樹立がこれまで以上に強く求められています。とりわけ、少子高齢社会での医療費の高騰や、医療技術の高度複雑化に伴う医療事故の問題、人権の尊重や医療の質の向上などは、実践科学としての現実的な解決を迫られている課題です。今回の学術集会は、こうした実際的な問題への取り組みとして、看護基礎教育と保健医療現場がどのような協力関係にあればよいか、身近なテーマを中心に開催いたします。この企画については、昨年から開始されている東京都健康局のワークショップとの同日開催と致し、より現実的な解決を目指した取り組みと致しました。

 午前中の一般演題の発表にひきつづき、基調講演及び午後のワークショップに,多数の皆様の参加をお待ちします。(午後の交流集会は、東京都主催となりますので、参加費は1500円で1日参加が可能となっています。)看護学以外の方々も、今回の機会に是非、看護の世界を覗きにおいで下さい。

メインテーマ

看護学教育における臨床と教育のさらなる連携強化に向けて

 

            期日:平成15年2月1日(土)

            会場:東京都立保健科学大学

9:00  開場

9:30  

               一般演題

N-01 卒後4ヶ月時点における新卒看護師の実態 第10報 -アンケートの自由

    記載の分析-

       雑賀美智子 他  東京都立青梅看護専門学校

N-02 卒後10ヶ月時点における新卒看護師の実態 第8報

   ―4ヶ月時点との新卒、プリセプター、主任の社会人としての基礎的態度に関する

   認識の比較―

       伊藤 政子 他  東京都立松沢看護専門学校

N-03 卒後10ヶ月時点における新卒看護師の実態 第9報

   ―患者・家族との人間関係の形成に関する新人、プリセプター、主任の認識―

       網野 寛子 他  都立北多摩看護専門学校

N-04 病院実習における教員・指導者の指導に対する学生の認識

       逸見 晴美 他  東京都立公衆衛生看護専門学校

N-05 看護を学ぶことを選んだ動機と入学後の満足度との関連

       加藤 ユミ 他  東京都立松沢看護専門学校

N-06 身体可動性障害患者への体位変換法の動作分析 -標準的方式と振り子方式

   の比較-

       水戸 優子 他  東京都立保健科学大学

N-07 当院療養型病床群における入院生活リハビリテーション指導―看護師への

   アンケート―

       畑山  聡 他  聖テレジア病院リハビリテーション科

N-08 骨中の新規酸性タンパク質の探索とその機能解析

       細川健太郎 他  青山学院大学大学院

N-09 小脳顆粒ニューロン前駆細胞に対する外因性神経突起伸長因子の作用

       岩山 賢一 他  青山学院大学大学院

 

             シンポジウム 

    実践的看護の研究能力を引き出す:看護学生の研究指導を通して

○ 分娩予定日を過ぎて分娩に至った妊婦の気持ち

   ~分娩予定日前後から分娩に至るまでの思いについて~

       頓所 真美 他  東京都立保健科学大学

○ 母親が障害をもった子どもと共に生きていくということ~自閉症の子どもの母親

   への面接を通して~

       松永三十一 他  東京都立保健科学大学

○ 障害児の母親が社会との調和を図っていくためのプロセスから学ぶ看護支援に

   関する研究 

       角本 京子 他  東京都立保健科学大学

○ 歌に託された元ハンセン病患者のライフヒストリー

   ~喪失した人生を許すまでの語り~

       佐藤みゆき 他  東京都立保健科学大学

○ 看護における「効率化」に関する文献の検討

       田口 大介 他  東京都立保健科学大学

○ 看護学生の演習・臨地実習におけるヒヤリ・ハット体験の実態と危機認識

       高橋 範江 他  東京都立保健科学大学

                    

 

11:00  基調講演

      看護教育における臨地実習の位置づけと課題          

               川村 佐和子 (都立保健科学大学教授)

      臨地実習を受ける立場から実習のあり方を考える

              神田 律子(都立豊島病院看護科長)

 

12:00 昼食               

13:00 交流集会  

      看護学臨地実習のあり方と方略(サブテーマ別にグループワーク) 

15:00 グループ発表と全体討議

16:30 終了 

参加費:1500円(当日受付でお支払い下さい。)